
↑という悩みを持つ方に、治療歴3年の僕ならどうするかを解説していきます。
結論から言うと、基本的には気にする必要はないと言われるけど、
「絶対に大丈夫」というわけではないので、僕としては一時中断するべきだと考えています。
少なくとも、自分が妊活をするならプロペシアは中断しますね。
でも中断するとなると髪が抜けていってしまうのも事実だし、だからこそ悩むんですよね・・・。
そこで今回は、なるべく今の髪を維持しつつ妊活をする方法も合わせて解説していきます。
この記事で分かることは次の2つ。
- あまり語られない、子作り中はプロペシア・ザガーロを中断するべき理由
- どうすれば髪を悪化させずに薬を中断することができるのか
ぜひ参考にしてみてください。
目次
子作りとAGA治療薬の関係
まず、子作りとAGA治療薬の関係を見ていきましょう。

AGA治療薬には、次の3種類があります。
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
- ミノキシジル(ミノキシジル)
この中で、子供を作るのに影響が出るんじゃないかと言われているのは、①プロペシアと②ザガーロなんですね。
これによって、子供が奇形児になってしまうんじゃないかと言われています。
プロペシアとザガーロは男性ホルモンをカットする作用がある
プロペシアとザガーロは、AGAの原因である悪玉男性ホルモンDHTを抑えるはたらきがあります。
DHT(AGAの原因)を強制的に発生させなくすることで、抜け毛を抑える薬なんです。
ただ、悪玉男性ホルモンDHTは「完全にいらないもの」というわけではないんですよ。
というのも、子供の生殖器を作るために必要になるなど、良いはたらきをしてくれる面もあるんですね。
それなのにプロペシアによって強制的にDHTを発生させないようにしたら、生まれてくる子供の健康に影響が出てしまうんじゃないのか?
と心配されているんです。
服用中の子作り(精液)は問題無いというのが医療機関の見解
ちょっと不安になるような内容だったかもしれないですが、
今のところは、妊活中にプロペシアやザガーロを飲んでいても、生まれてくる子供には影響がないというのが医療機関の見解です。
プロペシアやザガーロを服用している男性が子作りをしても問題はほとんどありません。なぜならプロペシアやザガーロの成分が精液の中に混じることは、ほぼないためです。
参考:プロペシアやザガーロの子作りへの影響について|東京スカルプクリニック
プロペシアやザガーロは体の中に入ると血液に溶けて全身を巡るんですが、精液の中には入らないとされているんですね。
精液の中にはプロペシアの成分が入らないから、受精して子供ができても大丈夫だという理屈です。
ただし、妊婦さんに触らせるのは絶対にダメです。
これはプロペシアの添付文書でもハッキリと書かれています。
本剤を妊婦に投与すると、本剤の薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがある。
引用元:プロペシアの添付文書情報
【経験者の声】プロペシアの服用中に子作りをしたという体験談
プロペシアを飲んだまま子作りをしたという方の声を集めてみました。(僕自身は結婚していません(笑))
一応、本当のことを言っているだろうなというものを集めてみましたが、ネットの情報なので信じすぎないようにしましょう。
プロペシアの服用(毎日1錠)を始めて1年半の時に家内が妊娠しました。昨年の12月に元気な女の子を出産しましたが、何の問題もありませんでした。
関係ないとは思いますが、髪の毛がフサフサな赤ちゃんでした。念のためプロペシアを処方して下さっている先生に「そのフサフサはもしかして薬が原因ですか?」と聞いてみましたが、大笑いをしながら「関係ないでしょう」と軽く流されました。
まもなく1歳になる娘ですが、これまでの成長にも全く問題ありません。気になさらなくて大丈夫だと思います。
引用元:知恵袋
こればかりはやってみなくては分からない。なのでやらない方が良いてのが普通ですね。
私の知り合いは妊娠中使用しましたが、何もありませんでした。
ただ、質問者さんの体質もあるので、これが当て嵌まるか分かりません。
もし今は症状がなくても何年後か先に、お子さんに何か出るかもしれませんので、今だけは使用を控える事をお勧めします!
引用元:知恵袋

僕は、妊活中はプロペシアはやめるべきだと思う【子供の健康が最優先でしょ】
さて、ここまでは一般的なプロペシアと子作りに関する意見です。
基本的には、気にする必要はないというのが結論のようです。
ただですね、
僕としては、子供を作る際にはプロペシアは中断するべきだと考えています。
僕がその立場なら、絶対に中断します。
だってさ、自分の子供ですよ?
かけがえのないたった一人の子供なんだから、万全な環境で、健康に生まれてきて欲しいじゃないですか。
プロペシアは続けないと効果を維持できない、だから抜け毛が増えてしまうのが心配。
それはとてもよく分かります。
服用を中止するのは勇気がいることですよね。
でも、生まれてから80年以上は生きる子供のためなら、それくらいの勇気は出すべきだと思っています。
どんなに確率が低いとはいえ、安全性は100%ではないんだから、
もし仮に万が一、何か障害をもって生まれてしまったら・・・。
自分がたったの数か月プロペシアを我慢するだけで健康に生まれてきてくれるんだから、たしょうは我慢するべきじゃないですか?

医療機関の見解は完全に信じるのも良くないと思っている
また、僕は医療機関の見解を完全に信じ切るべきではないとも考えています。
その理由としては、
"医療機関としては、そりゃあプロペシアを処方したいから"
です。
確かに確率はかなり低いし、一般的には大丈夫だと言われていますが、病院側からしたらあまり恐怖を煽ってしまうと客が減るんですね。
商売をしている側は、それでは困りますよね。
そういった事情を踏まると、いろいろなサイトが口を揃えて気にするなと言っているのもうなずけるんじゃないでしょうか。
あと、一応今のところ子作りに関する大きな問題は報告されていないとのことですが、
これも"ただ気付いていないだけ"という可能性もありますよね。
目に見えて障害が出ているわけではないけど、実は少し機能に問題が出ている・・・
とか。
子供はそんなことは分からないし、分かる年齢になったとしてもプロペシアのせいだとは考えない。
だから報告されていないだけで、実は小さな障害が出ている可能性だってあるわけです。
そういったリスクがあるため、念には念を。
子供の健康を考えるのが最優先なので、僕ならプロペシア・ザガーロは中断します。
プロペシア服用者は1カ月・ザガーロは6カ月空けるべき
「中断して妊活をしよう」
これが僕の結論ですが、ただ中断するだけじゃ意味がないんですね。
というのも、プロペシアが体の中から完全に消えるには約1カ月かかると言われています。

ザガーロの場合は6カ月です。
なので、妊活をする前の段階から服用を中断しておく必要があるので、
その点は気を付けましょう。

安全に妊活をしつつ、今の髪を維持する方法3つ
さて、「服用を中止しよう」と軽く言いましたが、これは僕らAGA患者にとってはかなりの問題ですよね。
当然今以上に抜け毛が増えることが予想されます。
もちろん子供の健康のためなら、服用を中断するべきだという意見は変わりません。
でも、僕らのプライドの問題もあるので、毛が抜けていくのを黙ってみているべきだとも思いません。
そこで、なるべく今の髪を維持しつつ、安全に妊活をする方法を考えてみました。
次の3つです。
- ミノキシジルをガッツリ使う(おすすめ)
- 低出力レーザー治療をする
- 自毛植毛
順に解説していきますね。
ミノキシジルをガッツリ使う(おすすめ)
子作りに影響を及ぼす治療薬は、
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
です。
ミノキシジルは男性ホルモンに影響しないので、子作りには関係ありません。
そこで、
ミノキシジルをフルに使ってなるべく発毛効果を高く維持しよう
という作戦です。
具体的に言うと、
ですね。
プロペシアが無い分、ミノキシジルには頑張ってもらわなくてはいけないので、飲むタイプと塗るタイプ両方を使うといいんじゃないかなと思います。
また、塗るタイプは朝・夜の2回使って、なるべく効果を最大に引き出せるようにしましょう。
もちろん、安全に治療ができる範囲内ですよ。
調子乗ってミノタブ10mgとか使うとちょっと副作用が心配なので、飲むタイプは5mgに抑えておくほうがいいでしょう。
ちなみに、塗りミノの場合は副作用も少ないので、濃度はガンガンあげてもいいと思います。
参考:【僕のイチオシの塗りミノ】フォリックスの効果・メリットを徹底解説!
ミノキシジルをガッツリ使うというのは効果も高く、比較的手が出しやすいのでおすすめです。
でもこの方法は、
- ミノキシジルは既にフルに使っている
- ミノキシジルは体質的に副作用を受けてしまう
という方はできないですよね。
そういう方には、次の方法がおすすめです。
低出力レーザー治療をする(ヘアマックス)
レーザー治療ですね。
これはまだまだマイナーですが、一応FDA(アメリカの権威ある機関)に、発毛効果と安全性がが認められた治療法です。
こんなかんじの専用の機械で、頭皮にレーザーを当てることで発毛するというもの。
治療薬ほど大きな効果は得られないんですが、
レーザー治療の場合は副作用なども一切なく、安全に使うことができるというメリットがあります。
価格も数万円くらいで10年以上使えるのでコスパも良し。
妊活中など、薬に頼らない治療をしたいという方にはぴったりの治療法かなと思います。
自毛植毛
これは難易度がめちゃくちゃ高いので最終奥義になってしまいますが(笑)
という治療ですね。
これによって、プロペシアがなくても髪を維持できるようになります。
ただし、注意点としてはとにかく費用が高い。
相場としては150万~200万くらいはかかるかもしれないと考えておいたほうがいいです。
さらに、手術後は頭に包帯を巻いていないといけないので、ある程度気合を入れて準備をする必要があり、
気軽にできるものではありません。
なので、妊活のために植毛をするというのはそこまでオススメではないんですが、
経済的に余裕があり、もともと将来的に植毛を考えていた方なら、このタイミングでやってしまうのがベストですね。
まとめ
以上が、子作りとAGA治療に関する僕の意見です。
- 一般的には子作り中にプロペシア・ザガーロを飲んでも問題ないとされているが、100%ではないため、僕なら中断する
- プロペシアは1カ月・ザガーロは6カ月空けなければいけない
- 中断しつつ発毛効果を維持するためには、ミノキシジルをフルで使う・レーザー治療・自毛植毛などの方法がある
となります。
自分の子供の幸せのためにできることがあるなら、それをやるべきです。
プロペシアを中断するとはいえ、期間はたったの数か月ですからね。
そのくらいの期間なら、自分の子供の幸せを優先すべきだと僕は考えています。
あとはパートナーと相談して、よく考えてから決断しましょう。

妊活がうまくいくよう・健康な子が生まれてきてくれるように願っています。
以上、参考になればうれしいです(^^ゞ