こんにちは、幸村です。
デュタステリドやフィナステリドの効果に耐性がつき効かなくなるという噂があります。
これに関しては結構あやふやな解説をしているサイトも多く、結局どうすればいいか分からないですよね。
・・・でも断言しますが、僕は全く気にする必要がないと思っています。
というかよく言われている対策では悪化してしまう可能性すらあります。
そこで今回は、デュタステリドの耐性は気にしなくてもいい理由と、なぜそのような噂が飛び交っているのかということについて詳しく解説していきます。
耐性に関するすべてが分かるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
デュタステリドは耐性がつかない可能性が高い
デュタステリドは耐性が出ないタイプの薬である可能性が高いです。
その根拠は、次の治療薬に関する臨床試験です。
デュタステリドの効果を調べる臨床試験
デュタステリドには、1年半の臨床試験で耐性が出なかったという研究が公開されています。
こっちに関してはそんなに長い研究はされていませんが、「52週間の長期投与をした結果、毛髪量の改善示された」ということが報告されています。
長期投与試験(国内臨床試験)
男性の男性型脱毛症患者(Norwood-Hamilton分類5)のⅢv、Ⅳ
又はⅤ:図-3)120例を対象とし、本剤0.5mgを52週間投与し
た際の安全性及び有効性を検討した。その結果、52週時の
頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数のベースラインから
の変化量は、68.1本であり改善が示された。参考:ザガーロ添付文書
52週間というと1年半なので、まあ少なくとも数年は大丈夫でしょうね。(耐性があるとするならばの話)
他にも、フィナステリドに関してはもっと有力な情報が出ています。
プロペシアの耐性を調べる臨床試験
次に、フィナステリド(プロペシア)に関しては「10年間使用を続けた際に効果がなくなるということは見られなかった」とする研究が上がっています。
詳しくはこちら。
⇒【対策あり】フィナステリド+ミノキシジルの耐性は全く気にするなという話
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【対策あり】フィナステリド+ミノキシジルの耐性は全く気にするなという話
鳥AGA治療を続けているが、最近になって効かなくなってきた。これは耐性なのかな?だとしたらどうすればいいんだろう? という方の悩みに答えていきます。 結論から言うと、AGA治療薬の耐性は ...
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デュタステリドとフィナステリドは役割が全く同じなので、デュタステリドにもこの結果が当てはまるということが予想できます。
以上の理由で、これらの治療薬は耐性が出ないタイプだという可能性がかなり高いんです。
僕自身もAGA治療は3年以上続けていますが、耐性が付く気配はありません。
あとは個人差という領域での戦いですね。
でも、個人差なんて使ってみないと誰にも分らないし、だから
耐性は気にする必要はない!
というのが僕の出した結論です。
それは本当にデュタステリドの耐性なのか?噂が飛び交う理由
ネット上ではデュタステリドやフィナステリド、ミノキシジルに関しても耐性がどうのこうのと議論されています。
確かに途中で効果が出なくなる人もいるとは思います。
でも、
果たしてそれは耐性と呼べるのか?
というものが多いのも事実です。
耐性だと言われている理由って、次の勘違いが多いんじゃないかなと思っています。
- デュタステリドに積極的な発毛効果があるという勘違い
- その他の要因で抜け毛が増えているのを耐性と勘違い
デュタステリドに積極的な発毛効果はない
デュタステリドの役割は、"DHTを抑えて抜け毛をなくすこと"なので、積極的な発毛効果はありません。
発毛の役割を持っているのは、ミノキシジルですからね。
それをよく理解せずに「発毛しない!」と言っている人もいるのではないでしょうか。
その他の要因で抜け毛が増えている
2番目の勘違いなんですが、
「他の要因で抜け毛が増えているのを、薬が効かなくなったと勘違いしている」
というもの。
これはかなりあると思います。というか僕も経験者です。
僕も以前フィナステリド+ミノキシジルを服用しているときに、なぜか急に抜け毛が増えて少し薄毛が悪化した経験があるんですね。
(詳しくはこちら:プロペシア・ミノキシジルが急に効かなくなったら絶対にこれを確認しろ!)
で、そのときの抜け毛の原因はが血流の悪化だったんです。
そのとき僕はデスクワークがかなり多く、運動する時間も全然取れないまま2~3カ月くらいパソコンを触り続けていました。(たぶん今までの人生で一番キーボードを叩いてた)
眼精疲労や肩こりなんかもあって結構しんどかったのを覚えています。
で、ちょうどその頃なんですよね。抜け毛が一気に増えたのって。
その経験からも、生活習慣を適当にしすぎていると、
"治療薬を飲んでいるのに抜け毛が増える可能性がある"
ということが分かりました。
なのでそういう風に、思わぬことがAGAを加速させる原因になっていることが多いような気がします。
ヘアサイクルのせいもあって、生活が乱れてからだいぶ時間がたった時にその影響が現れるから、原因に気付かないんですよね・・・。
というわけで、「最近薬が効かなくなった感じがするな」
と思ったら、耐性のほかに何か原因が無いかを考えてみましょう。
【注意】デュタステリドの耐性を受けないための対策は間違いだらけ!
よくあるデュタステリド・フィナステリドの耐性を受けないために!という対策は結構間違いが多いの気をつけてください。
- 薬を変える
- フィナステリドとデュタステリドを交互に飲む
- 日を空けて飲む
- 一時休薬する
一般的に言われている耐性の対策はこんなかんじですよね。
ただ、基本的にはこれらの対策は意味がないどころか、抜け毛がより増えてしまう可能性もあります。
特に、②③④辺りはどう考えても効果が落ちます。
普通に考えれば分かるんですが、デュタステリドよりも効果の低いフィナステリドにしたら抜け毛は増えるに決まっているし、
日を空けたり休薬したりすると、それまでの頑張りが水の泡になってしまいます。
なのでこれらは結局、「抜け毛を増やさないために耐性への対策をしたいのに、その対策をしたら抜け毛が増えてしまう」という本末転倒なことになってしまうんですね。
「なんか対策っぽいこと言っておけばいいやろ。」
みたいな感じで記事を書いてるサイトが多いんですが、意味がないので気を付けてくださいね。
「デュタステリド」⇒『質の高いデュタステリド』に変更するならあり
強いて言うならば、①はありかなと思っています。
具体的に言うと、デュタステリドを他の会社のデュタステリドにしてみるということですね。
「デュタステリドとフィナステリドを交互に飲む」だと今解説したように逆効果なので、
耐性を気にするなら、「デュタステリド⇒良質なデュタステリド」という風にメーカーを替えてみるのはいいと思います。
例えば今飲んでるデュタステリド薬が無くなったら次はアボダートにしてみるとか。(正規のザガーロが一番だけど)
今のでいるフィナステリド薬が無くなったら次はフィナロイドにしてみよう、とか。(正規のプロペシアが一番だけど)
デュタステリドジェネリックに関しては、こちらで詳しく解説しているので参考にしてみてください。
まとめ:耐性の正しい知識と対処法はこれ
以上がデュタステリド・フィナステリドの耐性問題に関する解説です。(ミノキシジルに関しても同じです)
まとめると、
- デュタステリドの耐性は気にする必要がない
- 急に抜け毛が増えたら、耐性ではなくその他の原因を考えてみるべき
- どうしても気になるなら、『デュタステリド⇒他メーカーのデュタステリド』というのはあり
となります。
あとはどうしても困ったときはやっぱり医師に相談ですね。
自分で勝手に判断するのはあまりよくないので。
基本的には耐性は気にせず、用法容量を守って飲んでいきましょうね!
以上、参考になれば嬉しいです!
AGA治療一緒に頑張っていきましょうね(^^ゞ