ワックスでハゲる理由はコレ!成分を徹底分析してみた

 

こんにちは、幸村です。

ワックスやジェルなどの整髪料を使うとハゲるというのは小さいころから何度も耳にしてきました。

 

実はそれは本当である可能性が高いです。

なぜ整髪料でハゲてしまうのか身近な商品の成分表示を見ながら解説していきます。

 

最後に頭皮に優しいワックスの紹介や、僕のセット方法の記事も紹介しているので良かったら読んでみてください!

 

整髪料(スタイリング剤)がなぜ薄毛の原因になるのか?


ワックスを使うとハゲると言われている理由は、ワックスが頭皮に付着することで頭皮環境が悪化するからです。

ワックスが頭皮に付着すると、毛穴が詰まったり、使われている成分の影響で炎症を起こしたりしてしまいます。

ニキビになる原因と同じようなものです。

ニキビというのは皮脂や古い角質が毛穴につまり、菌が繁殖して炎症を起こしてしまう皮膚の病気です。

 

ワックスが頭皮に付着した場合も同じようなことが起こるのですが、こう考えると分かりやすいですよね。(頭皮の場合は顔の皮膚よりもデリケートなので、結構影響が大きそう・・・)

 

ワックスに限らず、スタイリング剤と呼ばれるものがはげると言われている理由はだいたいこれと同じです。

 

また、に整髪料には人間の体にとってはあまりよくない成分も含まれています。

普段あまり考えることのないワックスの成分について見てみましょう。

 

ワックスの成分

 

ワックスは主に次の4つの成分から作られています。

界面活性剤油性成分シリコーンその他の成分(水や保湿剤、アルコールなど様々)

 

今回は分かりやすくするためにこのような分類にしました。

それぞれの成分について、個別に解説していきます。

 

界面活性剤

 

これはシャンプーや洗剤に含まれていることで有名な成分ですね。

界面活性剤には様々な作用がありますが、ワックスにおいては

  • 乳化する
  • 髪を滑らかにする
  • ワックスのなじみをよくする

といった役割を持ちます。

 

乳化というのは
水と油という本来混ざらない性質の二つを混ぜ合わせる作用のことです。

つまり、この界面活性剤のおかげでワックスを構成する水分と油性の成分を混ぜ合わせているんですね。

この界面活性剤には強い洗浄作用もあるため、頭皮に付着すると本来必要な脂を奪ってしまい、その結果頭皮環境が悪くなってしまいます

 

脂は本来人間にとって必要なもの

脂は人間にとっては本来必要なもの。脂があるおかげで、保湿・殺菌などができ、皮膚を健康に保つことができる。頭皮も同じ。

 

よく洗剤を使って手が荒れたりしますが、あれは界面活性剤によって手の油が流れ落ちてしまった結果、本来必要な防御機能がなくなってしまったからです。

そして界面活性剤は、石油由来の人間にとってよくない化学成分であることが多いです。

 

界面活性剤に関してはシャンプーの記事で詳しく解説しています。

 

油性成分

 

油もワックスに多く使われている成分の一つです。

良く使われているもとして高級脂肪酸というものがあります。

 

高級脂肪酸とは

脂質」を構成する成分。油性成分やろう(蝋)として動植物界に存在する。界面活性剤の原料になったりもする。

 

ろうはその通りろうそくと同じ成分のものです。

油性成分のワックスにおける役割としては、

  • 髪の毛をセットしたり固める
  • 保湿

などがあります。

油が頭皮についた状態で長時間いるとなると、そりゃ皮膚が呼吸できなくなったり毛穴が詰まる原因になってしまいますね。

 

シリコーン

 

「シリコーンが含まれているものは良くない」「ノンシリコンが良い」という言葉をよく聞きますよね。

 

最近化粧品類などで必ずと言ってよいほど話題に上がるシリコーンですが、整髪料にも配合されている成分です。

 

シリコーンとは

シリコーンというのはシリコン(ケイ素)から作られる化学物質で、ワックスにはシリコーンオイルとして使用されている。それ自体に毒性はない。

 

シリコーンのワックスにおける役割は

  1. 撥水性(水をはじく)
  2. 潤滑性があり髪を滑らかにする(髪自体の質をよくするわけではない)

というものがあります。

シリコーンはなぜ体に悪いと言われるのか。

それは洗った時に落ちにくく、膜を張る性質があるからです。

 

日焼け止めなどで「ウォータープルーフ(WP)」というのを見たことがありますか?

あれは水に落ちにくくして日焼け止めの効果を持続させるためというものなのですが、これにはシリコーンの性質が利用されています。

シリコーンは撥水性があり水をはじくので、このおかげで化粧品の効果を持続させることができるということです。

 

でもこの性質のせいで逆に、洗った時に落ちにくくなるというデメリットにもなってしまいます。

 

もう一つ、表面に膜を張る性質もあるため髪が痛んだり、頭皮環境が悪くなってしまう恐れがあります。

育毛剤を使っている方は膜が張られたせいで、その成分を頭皮が吸収しづらくなってしまうということもありますね。

 

日焼け止めなどで使われる分には、紫外線から肌を守るのに必要な成分なのでいいのですが、ワックスやシャンプーにおいてはそのようなメリットはほぼありません。

 

その他の成分

 

ワックスに水分や保湿剤が使われているということは想像しやすいと思いますが、実はアルコールも使われています。

アルコールにもいろいろな種類がありますが、ワックスに使われているものはお酒と同じ成分であるエタノールであることがほとんどです。

 

アルコールにもいろいろな作用がありますが、ワックスに含まれるアルコールの役割は水や油に溶けない成分を溶かして使うことができる

 

というものです。

界面活性剤の「乳化」と似たようなはたらきですね。

 

アルコールの頭皮への悪影響としては、乾燥させてしまう、少し刺激になるというものがあります。

基本的には無害な成分ですが、頭皮は中でもデリケートな肌なので少し心配ではありますね。

 

人気整髪料「ギャツビー」を例に、成分を見てみる

 

以上が主要成分の解説になります。

 

多くの人に使われているギャツビーのワックスを例に挙げて、上記の成分がどのように使われているのかを見てみましょう。

 

ギャツビーワックスに含まれる成分。頭皮につくと薄毛の原因になるものがたくさん含まれている

 

ギャツビーには以上のような成分が含まれています。

難しい単語が大量に並んでいますが、これらを上に書いた4つに分類して解説していきます。

界面活性剤油性成分シリコーンその他の成分

 

成分 成分の説明
キャンデリラロウ 植物由来の固形オイル(ろう)
パルミチン酸エチルヘキシル  保湿剤として使われる油性成分
パラフィン  ろうそくのようなもの、固さや粘度の調整に使われる
シクロペンタシロキサン  シリコーンオイル、水をはじきツヤを出す
ステアリン酸ソルビタン  界面活性剤
セテス-20  界面活性剤
マイクロクリスタリンワックス  ワックス固形オイル
ミネラルオイル  鉱物油
ポリオキシプロピレンソルビット  界面活性剤
ステアリン酸  高級脂肪酸、保湿剤
ステアリルアルコール    〃
カプリリルグリコール  保湿剤
TEA  トリエタノールアミンの略、アルカリ剤(pH調整剤)
ジメチコン  シリコーンオイル(ーコン、-シロキサンとなっていたらシリコーン)
カルボマー  増粘剤
パンテノール  プロビタミン(体内でビタミンになる物質、パンテノールはビタミンB5に)
ポリクオタニウム-11  界面活性剤
香料 香りを出す成分
赤227 合成着色料
青1 合成着色料

 

ギャツビー(紫)のワックスはこのような成分で構成されています。

どれも毒性のある物質ではありませんが、油や界面活性剤が多いので頭皮に付着するのは避けた方が良いでしょう

 

他にも市販でよくあるワックス(ナカノなど)も同じような成分でできているので、薄毛対策は必要です。

 

基本的に整髪料を付けるときは、頭皮につけないことを意識しましょう。

頭皮につけないようにするためには、なるべく根元につけないようにする必要があるのですが、そうすると効果がイマイチだったりするんですよね・・・

難しいです。

 

僕は基本的には何もつけない、必要なときだけワックスをなるべく根元にいかないようにつける

という風にしています。

 

一応頭皮に優しい成分でできているワックスもあります。

ただ注意点もあるので詳しいことは下に解説記事を貼っておきます。よかったら読んでみてください!

 

まとめ

 

ワックス(スタイリング剤)と薄毛の関係まとめです。

 

  • ワックスを使うとハゲると言われている理由は、頭皮につくことで頭皮環境が悪くなるから
  • 石油由来の界面活性剤・油性成分・シリコーンなどが多く含まれている

 

となります。

頭皮に優しいワックスの解説記事もぜひ読んでみてください!

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