↑という方の疑問に答えていきます。
最初から結論を言ってしまうと、確かにゆで卵は髪に良い。けど、それで髪を生やすのは無理です。
この記事で分かることは次の3つ。
- 卵で薄毛が治る人とそうでない人の決定的な違い
- 卵にはどんな効果があるのか
- 卵で改善できない人はどうすればいいのか
この記事を書いている僕自身は、かれこれ3年近く薄毛治療をしてきました。
ブロガーとして、この業界の裏の事情や、世の中に伝わっている明らかな間違いなども指摘しつつ解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
ゆで卵で薄毛が治る人と治らない人の決定的な違い
決定的な違いは、『薄毛の原因が栄養不足なのかどうか』という点です。
確かにゆで卵にはたくさんの栄養素が含まれています。
しかも、髪にいいと言われている亜鉛やアミノ酸が豊富に。
なので、栄養不足によって薄毛になってしまった方はゆで卵(を含む栄養あるもの)を毎日積極的にとるようにしていれば、改善できるかもしれません。
でも、あなたの薄毛は本当に栄養不足によるものですか?
ちなみに、僕は違います。
というか今時栄養不足による薄毛ってなかなかないですよ。
僕らの周りにも、明らかに栄養気にせず適当なものばかり食べてるのにふさふさな人いますよね。
彼らはなぜ大丈夫なのか、そして僕らはなぜダメなのか。
その違いは、薄毛のほとんどの原因が、栄養とはあまり関係ないものだからです。
「自分の薄毛は栄養不足じゃないんじゃないか?」という方は、こちらの記事を読んでみてください。
➔「何をやっても全く抜け毛が止まらない」という人は必ず病気を疑え。
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「何をやっても全く抜け毛が止まらない」という人は必ず病気を疑え。
ネットでよく言われている対策をしても抜け毛が止まらない人は、病気の可能性が高いです。「生活習慣の改善」「シャンプーを見直す」「亜鉛を取る」こういった方法で治らなかった人は必見です。
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抜け毛が治らない理由が良く分かるし、どうすればいいのかがスッキリ分かると思いますよ。
でもまあ、ネットで調べていると栄養が大事だっていうことがたくさん出てくるから、それを信じてしまうのもよく分かります。
僕も昔はそうだったし。
それに本当に栄養を取っていれば改善できそうなかんじで書かれているんですよね・・・。
でもそれは、育毛剤や育毛サプリメントを売るための切り口という場合が多いです。
「食事と薄毛はあまり関係ない」という事実を隠して、いわゆる情弱に育毛剤を売りつけようとするサイトがたくさんあるから気を付けてくださいね。
とはいえゆで卵が髪に良いのも事実なので、どんな栄養が含まれているのかを解説していきますね。
卵は髪の毛にいい栄養素がたくさん
卵には、髪の毛に良い栄養素がたくさん含まれています。
アメリカでは髪の毛に良い食べ物ランキングの1位を取ったこともあります。
参考:https://www.asagei.com/excerpt/47087
特にアミノ酸・ビタミン・ミネラルが豊富です。
まずはどのようなものが含まれるか、簡単に表にしてみました。
※画面に収まっていなかったら横に動かせます。
アミノ酸 | ビタミン | ミネラル |
---|---|---|
システイン | ビタミンA | セレン |
メチオニン | ビタミンB群(1・2・6・12) | 亜鉛 |
グルタミン酸 | 葉酸 (ビタミンB9) | 鉄 |
バリン | パントテン酸(ビタミンB5) | カルシウム |
トリプトファン | ビオチン (ビタミンB7) | マグネシウム |
ロイシン | ||
イソロイシン | ||
アルギニン | ||
アラニン |
もちろんこれが全てではないですが、主要な栄養素はこのようになっています。
赤文字で書いたのは、他の食品と比べて多く含まれているものや特徴的な成分です。
今回はこの3つの分類の内、赤文字で書いた栄養素について解説していきます。
含硫アミノ酸は髪に最も必要な成分
卵にはアミノ酸が豊富に含まれています。
アミノ酸のはたらき
アミノ酸は髪の毛の原料になります。
18種類のアミノ酸が体内で合成されケラチンというものになり、それが髪の毛となります。
アミノ酸にもたくさんの種類がありますが、中でも含硫アミノ酸と言って、硫黄を含んだものが髪には多く必要になります。
温泉や山に行ったときなどに、硫黄の臭いを嗅いだことはありますか?
あれはゆで卵のような臭いだと思いますが、それは卵に硫黄(含硫アミノ酸)が多く含まれているからです。
含硫アミノ酸に当たるのが、シスチン、メチオニンなど。
シスチンは髪の毛を合成するアミノ酸の中で1番多く使われている栄養素です。
(育毛関連でアミノ酸の話をするとこの2つはだいたい出てくる。)
つまり、卵には髪にとって特に必要なアミノ酸が多く含まれているということです。
ビタミンの一種、ビオチンによるアミノ酸合成
ビタミンにはいろいろな種類があり、それぞれ髪の毛にとって大切なはたらきをします。
活性酸素を除去し細胞を健康に保ったり、血流の改善、頭皮環境の改善などが挙げられます。
そして卵の黄身にはビタミンの一種であるビオチンが含まれています。
あまり有名な成分ではないですが、ビオチンと言えばゆで卵!みたいなところがあります。
ビオチンのはたらき
ビオチンはアミノ酸の代謝(吸収や合成など)を助けるはたらきを持ちます。
アミノ酸が体内でケラチンに合成されることはさっき解説しましたが、その合成には他の成分(ビオチンや亜鉛など)による手助けが必要になります。
ビオチンがはたらきかけることで、アミノ酸がうまく合成されるということですね。
ビオチンは、生卵の白身と混ざると体内に吸収されにくくなってしまいます。
でも、黄身と白身が混ざる前に加熱してしまえばその心配はいりません。
なので「ゆで卵」が髪に良いとされているわけです。
※生卵がダメということはなく、ビオチンを摂取したいならゆでた方がいいということです。
ミネラルによる抗酸化とアミノ酸合成の手助け
ミネラルとは、鉱物元素と呼ばれる栄養素で、現代人に不足しがちな栄養素です。
栄養学では無機質とも呼ばれます。
中でも有名なのは亜鉛で、これもビオチンと同じように、アミノ酸の合成を助けるはたらきがあります。
そして卵にはセレン(セレニウム)というミネラルも多く含まれています。
セレンのはたらき
セレンの特徴は強い抗酸化作用です。
簡単に説明すると、細胞を若く健康に保つ作用。
実際にセレンが不足している国では心臓病のリスクが高かったりもするようです。
注意点として、セレンは継続して過剰摂取してしまうと、逆に脱毛や筋肉のけいれんなどを引き起こす可能性があります。
上限は400~450㎍(マイクログラム)で、卵1つに含まれるセレンは約16㎍となっています。
なので、卵が髪に良いからといって一日に20個とか食べまくると逆に危険だということですね。(卵に限らず全ての食品に当てはまりますが)
ちなみに:生卵はハゲると言われることがあるが、気にする必要はない
生卵はハゲると言われることがありますが、特に気にする必要はありません。
もちろん食べすぎはよくないけど、普通にしている分には大丈夫です。
詳しくはこちらで解説。
➔【卵かけご飯好きに朗報】生卵を食べると薄毛・抜け毛が増えるのは嘘!
ゆで卵の育毛効果まとめ
それではゆで卵の育毛効果についてまとめです。
- 卵にはアミノ酸・ビタミン・ミネラルなど、髪を作るときに必要になる栄養素が多く含まれている
- でも卵を食べていれば薄毛が治るというわけでもない
となります。
本当に髪の毛に良い栄養素がたくさんあるので、発毛の補助にはいい食べ物です。
適度に積極的に食べていきたいですね。
ただしさっきも言った通り、現代人で薄毛になるほと栄養が不足している人ってほぼいないので、食事を改善して治る確率はかなり低いですよ。
「自分の薄毛は栄養不足じゃないんじゃないか?」と思う方はぜひこちらの記事も読んでみてください。
たぶん、薄毛が治らない理由がすっきり分かると思いますよ!
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ネットでよく言われている対策をしても抜け毛が止まらない人は、病気の可能性が高いです。「生活習慣の改善」「シャンプーを見直す」「亜鉛を取る」こういった方法で治らなかった人は必見です。
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以上、参考になればうれしいです(^^ゞ